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真摯レター
2024年1月18日発行
株式会社真摯のニュースレター「真摯レター」 をお送りします。社内や知人に転送、回覧していただいて構いません。
大きな仕様変更を伴うGoogleアナリティクス関連の3カ月間のアップデートまとめ

Googleアナリティクス関連のここ3カ月ぐらいのアップデートの中に、大きな仕様変更を伴うものがあります。主要なものをピックアップしてみます。

 

2023年12月

 

1)GA4:2024年2月12日からGoogleシグナルをレポート用識別子から削除
https://support.google.com/analytics/answer/10976610

 

2)GA4:Google広告の拡張コンバージョンをサポート予定(2024年初頭)
https://support.google.com/analytics/answer/14312209

 

3)GA4:無償版プロパティのサイズがLarge(過去31日間のイベント数が250億件)もしくは360プロパティがXL(過去31日間のイベント数が2500億件)になると、イベント単位のデータ保持設定は自動的に2か月に短縮
https://support.google.com/analytics/answer/14207402
2か月以上経過したイベント単位のデータは完全に削除。事前に警告メールあり。

 

4)GA4:探索レポートにて、「過去30日間」などの日付範囲プリセットが作成時点からではなくレポートを開いた日基準に変更

 

5)Google広告:GA4のオーディエンスを直接作成、適用可能に。予測オーディエンスを含む

 

6)Looker Studio:新規フィールドに「グループ」が登場
https://support.google.com/looker-studio/answer/14258973
従来の「計算フィールド」にて計算式記述をすることなく、ドロップダウンメニューで条件指定が可能に。


2023年11月

 

1)GA4:標準レポートと探索にて、より精度の高い方でサンプリングか「(other)」のいずれかが表示されるように。
「Googleアナリティクスは各クエリに対して最も正確な結果を提供するテーブルを選択するようになり、レポートや探索で「(other)」やデータサンプリングが表示される可能性が低くなりました」とのこと。

 

2)GA4:管理画面の刷新

 

3)GA4:レポートのEメール送信機能の登場
https://support.google.com/analytics/answer/13722168

 

4)GA4:イベントfirst_visitとsession_startに、標準でセットされたイベントパラメータが付与されるように


2023年10月

 

1)GA4:計算指標の登場。無償版は5つまで
https://support.google.com/analytics/answer/14166471

 

2)GA4:データストリーム「データの除去」にてメールアドレス文字列やURLクエリパラメータの除去が可能に
https://support.google.com/analytics/answer/13544947
対象は、page_location、page_referrer、page_path、link_url、video_url、form_destination。パラメータ値の除去であり、パラメータ名は残る。

 

主要なものをピックアップしましたが、それでも多いですね。この中からトピックスを1つ取り上げます。

 

GA4にて2024年2月12日からGoogleシグナルをレポート用識別子から削除

 

https://support.google.com/analytics/answer/10976610

 

GA4の登場の際にも特徴的な仕様の一つとして紹介された「Googleシグナル」は、ユーザー識別において匿名化でクロスデバイス計測を行うなどの役割も担っていました。今回の発表では「Googleシグナルをレポート用識別子から削除」とのことですので、匿名化でのクロスデバイス計測などは2月12日をもって機能停止になります。

 

これによる影響を3つ挙げてみます。

 

  • 標準レポートへの「しきい値」の適用を回避
  • Google広告との連携は継続、性別年齢や興味関心レポートはおそらく継続?
  • 過去データのユーザー数に影響するのでは?

 

これまでGoogleシグナルをレポート用識別子に利用していた場合、標準レポートに対して「しきい値」が適用されて一部の詳細データを得られませんでした。これが回避される見込みです。

 

また今回「レポート用識別子から削除」とのことなので、性別年齢や興味関心のレポートに関しては引き続き利用できるのでは?と推測しています。一方で、現時点で性別年齢などを取得できているのは全ユーザーの半分にも満たないWebサイトが多いはずです(unknownが70%など)。特にiOSユーザーはほぼ100%取得していません。性別年齢や興味関心のレポートは既に有意義ではないことがほとんどです。

 

もう一つ、実際に2月12日の処理の後にならないとわかりませんが、「レポート用識別子から削除」とあるので過去データのユーザー数に影響すると考えられます。やや大きめの数字になるのではないでしょうか。ただし、Googleシグナルによる処理は全ユーザーの数%程度と聞きます。そこまで大きな変化にはならないかもしれません。

 

以上、Googleアナリティクス関連のここ3カ月間のアップデートまとめでした。(いちしま)

 

※今回のニュースレターの内容をブログ記事にする予定はありません。

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